年金制度の狭間で [社会問題]
厚生年金制度の空洞化が問題となっているそうである。
「適用事業所」として加入義務のある会社が、届けを故意に出さなかったり、
中には、従業員に適用逃れを持ちかけている事業主さえいるという。
社会保険庁では、ようやく重い腰を上げ、未加入事業所の根絶に乗り出すそうだ。
新聞の社説では、これまで見て見ぬ振りをしてきた、厚生労働省と社会保険庁の
責任に言及しつつ、事業主の適用逃れと、目先の利益に惑わされ事業主に
協力する加入者に対し、痛烈に批判を加えている。
社説の最後は、「制度を未来につなぐためには、制度の改革はもちろんだが、
事業主も個人もそれぞれの責任を果たすことが必要だ」という言葉で締めくくっている。
なるほど、制度を維持するためには、ごもっともなご意見ではある。
現在、事業者は厳しい経営の中、事業主分を負担し、年金加入者は、少なからず
手取りを減らしてでも保険料を払い続けているのであるから、未加入事業所の脱法行為は
許されるものではない。
しかしながら、ごく一般の加入者は、制度を維持するという崇高な責任のため年金に
加入しているわけではない。
おそらく、大多数の加入者の願いは、少しでも多く定年後に年金を受給したいという
一点であろう。
理想論は結構であるし、オジャ○モンのように、ずるい事業主は問題外だが、会社存続の
瀬戸際で綱渡り的経営を続ける経営者達と、そこに雇用される従業員が多数この国には
存在することも事実である。
厳しい取り立てによつて、制度は残ったが、肝心の会社が倒産し、雇用が失われたのでは
洒落にもならない。
公平を期すため、そして制度の維持のためには、厳しい取り立ても、やむおえないとは思う。
されど、上記のような現実がある以上、国には、新たな加入事業所や経営の苦しい事業所
に対しては全て一律の執行というのではなく、事情を勘案した柔軟な姿勢で臨んでいただき
たいと、門外漢ながら思う。
イソップの「ありとキリギリス」を思い出しました。僕は会社員ですので、毎月3万円ほど支払っています。今後、団塊の大量定年や、さらなる高齢化などの問題があるので、いざ自分の番となると、年金いくら貰えるのか検討もつきません。社会保険庁など、かなりの無駄使いをしてるようですし、年金一元化のハナシもあるし・・・・・一体どうなってしまうのでしょう?心配です。
by まめぞう (2006-02-01 07:00)
友人の勤める会社も、どう考えても適用事業者なのに、未加入です。
結構危険な業務ですが、労災に入ってるかどうかも、怪しいそうで。
でも、それを訴え出たところで、待遇が良くなるよりも、
職場がなくなる危険の方が大きいので、誰も何も言わないんだとか。
考えさせられる話です…
by 荒井太一 (2006-02-01 08:57)
まさに今のオイラにとって、年金問題は「今日の十円、明日の百円」です。
by 内部正明 (2006-02-01 11:16)
助けて欲しいのは、一般人。
偉い人にはわからない。
悲しいことです。
by たいへー (2006-02-01 12:20)
中小企業では社会保険の企業負担分は本当にきついと
思います。でも、加入していないと困るのは働いている人です。
厚生年金も近い将来破綻すると思います。
国も今の社会保険制度を見直してほしい。
by 東雲の行政書士 (2006-02-01 18:57)
うちの近くに社会保険の無駄遣いともいえる施設があります(国会図書館の隣)。それを見るたびに社会保険制度の崩壊が見えてきてしょうがないです。
by 川原秀行 (2006-02-01 19:23)
社会保険庁のいままでの背任行為に対して誰が責任を取って、国民に謝罪し、湯水のようにムダ使いしてきた貴重な税金を返してくれるのでしょうか?
改革だけでは納得いきません。
なんで、贅沢三昧のあやつらの尻拭いを貧乏人がしなくてはならないのか?
いまだに安い家賃で豪華マンションに暮らすバカタレから、今までの分払わせる必要があると考えます。
by 武田のおじさん (2006-02-01 19:32)
>エルモさん
エルモさんは、まだ一元化になっても、2階建て部分がありますから
そんなには現行より減額にはならないと思いますよ。
それより、一階部分しかない僕たち自営業者は悲惨ですよ。
>荒井さん
僕も昔、保険者の立場でしたが、労災と年金セットで加入していない
ケースは多いみたいですね。
それと、社会保険庁にお勤めのエリートさんは、社会の底辺で働く庶民の
痛みに関心が無いようですね。
by horigon (2006-02-01 19:38)
>内部さん
同感です。僕は2階建て部分受給まで、あと10年ほどですが
そんなもの期待するより、明日の仕事のほうが有り難いです。
>たいへーさん
自分のことを偉いと思っている、お役人には分からないですよね。
期待しないことです。
by horigon (2006-02-01 19:46)
>東雲さん
僕らの子供達が受給する頃には、破綻してるかも知れませんね。
あまり早く破綻すると、こちらが貰えないので、いなくなってからにして
ほしいですね。(笑)
ついでに、共済年金もと言いたいところですが、お互い辛いところが
ありますね。
>川原さん
民間会社なら、無駄な設備を作った担当者の責任が問われますが、
公務員はお咎めなしですから、納得いきませんよね。
破綻するなら、どうか僕がこの世にいなくなってからにしてください。(笑)
by horigon (2006-02-01 19:55)
>武田さん
本当に納得いきませんよね。判例でも、公務員個人は罪に問われない
ようですし、やりたい放題して、退職金をたっぷり貰い、天下りですか。
今から言っても遅いですが、僕も公務員になりたい。(笑)
by horigon (2006-02-01 20:01)
難しい問題です。
私は、ここでは、大きな事を言わないようにします。
by マルケン (2006-02-01 20:48)
私もいまはまだ会社員ですが、事業主の今日とも明日ともわからないこの現状では、脱法行為が行なわれるのもわかる気がします。
おっしゃられるように、柔軟な対応が必要だと思いますね。
「長者の万灯より、貧者の一灯」ではないですが、大企業も零細企業も一律では、能が無いと言わざるを得ません。
by 茶谷昌宏 (2006-02-01 20:57)
>マルケンさん
これといった妙案も持たずに問題提起するのも、お恥ずかしいです。
>茶谷さん
空前の利益を出している、T社の会長さんが、政治家さんに圧力を
かければ、少しは対応も違うでしょうにね。
法人税の値上げ反対とか、零細企業に関係のないことばかり
政治家に圧力掛けて貰っても弱るんですが。
by horigon (2006-02-01 22:11)
いや、そういう意味ではなくて・・・
私はお客さんに、すごく際どい話をしているので、
偉そうなことを言えない!ということです。
by マルケン (2006-02-02 20:54)