読書再開 [読書]
おはようございます。
ここのところ、睡眠時間が4~5時間の毎日が続いています。
少し前までは、10時過ぎると良い子のお時間になって我慢できずに寝てしまい、
夜中にまた起きるという生活を続けていましたが、生活に潤いが欲しいと言う理由から、
久しく中断していた就寝前の読書を始めてみました。
さしあたっては、NHKで楽しみにしている「功名が辻」でも読んでみるかと、さっそく
書店で司馬遼太郎原作の文庫本を仕入れてきました。
とりあえず、どこまで続くか分らないので、全4巻のうち2巻だけ購入してきましたが、
これが、予想に反して?かなり面白いんです。
どうも、NHKのそれとは少しストーリーが違うのもまた良いし、作者のイメージと掛け離れた
軽妙なタッチが素晴らしく、ついつい就寝前のつもりが午前様となってしまいます。
司馬遼太郎氏の小説は昔はかなり読み込んだのですが、どちらかというと軽妙というより
厳しい取材で裏付けられたお堅い小説という感じでした。
例えば、「坂の上の雲」、「竜馬がゆく」、街道を行くの「北のまほろば」等々、どれも好きな
作品ではあるのですが・・・。
ところで、昨日それを知ってか、娘から帰宅前に電話があり、書店にいるので欲しい本は
無いかと問い合わせてきました。
迷わず僕は、3~4巻をお願いしたのは言うまでもありませんが、あのケチな娘が何と!
オゴリですと。あぁ、生きてて良かった。・・・ちょっと大げさですよね。(*'-'*)エヘヘ
とりあえず、これで戦力は揃ったわけで、あとはオジサンの体力が持つかどうかという
ところでしょうか。
でも、こんなのって仕事と違って全然苦にならないから不思議ですよね。
古びた本 [読書]
久しぶりに、本棚の整理をしていて、僕が確か学生時代、そう、昭和50年頃
愛読した本が、目に留まった。
詳しい内容は、すでに、忘れてしまったが、当時、学生の間に非常に人気のあった
本である。
「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」
これは、著書の中に記された作者の詩である。
しかし、この本が、昭和46年に発売された時点で彼女は、この世の人でなかった。
この著書は、彼女の死後、記された日記をもとに編集し、発刊されたものである。
彼女は、学生運動華やかなりし頃、立命館大学史学科へ憧れを持って入学、
学生運動に、恋に、そして、学生としての存在に悩み、昭和44年自ら命を絶った。
今、久しぶりに、本をひもといてみると、文章にビッシリと蛍光ペンで線が
引かれている。
当時の、自分の心の投影だったのだろうか?
久しぶりに、純粋だった頃の、自分を思いだしてしまった。
京都に、当時、“シアンクレール”という、有名なジャズ喫茶があった。
後年、就職した僕は、夜行列車で特別な用事もなく京都へ行き、その喫茶店で
お茶を飲んだ。
別に、ジャズが好きだったわけではなく、彼女の日記に度々登場する喫茶店で
あったから。
久しぶりに手にした古い本のお陰で、遠い昔のことを思い出してしまいました。
昔のことを、話し出すと老化現象の始まりだとも言いますが、僕もそろそろ、その域に
達したということでしょうか。
最後に、彼女が日記の終わりに書いた詩の一部を紹介して、今日は、終わります。
旅に出よう
テントとシュラフの入ったザックをしょい
ポケットには一箱の煙草と笛をもち
旅に出よう
出発の日は雨がよい
霧のようにやわらかい春の雨の日がよい
萌え出た若芽がしっとりとぬれながら
そして富士の山にあるという
原始林の中にゆこう
ゆっくりとあせることなく