情けは人のためならず [雑感]
“情けは人のためならず”という先人の教えがありますね。
これって、意地悪い見方をすれば、見返りを求めて、ボランティアをする
という行為にとれません?
エ?とれない。ひがんだ見方をするのは俺だけか。
真の意味でボランティアをするのは、僕にはなかなか難しゅうゴザル。
別に見返りを求めているというのではないんですが、“今こうしている俺って
チョットいいかも”とか、“ネ~チャンたち、俺のことカッコイイト思ってくれないかな”とか、
いうことを、チラッと考える不純物の塊なのでございますよ。
もちろん、何もしなくても、チョットいいし、カッコイイことはよく分かっているん
ですが・・・・・・。(アハハ、破廉恥?身の程知らず?その他の敬称はご自分でお調べ下さい)
ここで書く話が、標題に当たるかどうか分かりませんが、ネタ切れ時の窮余の一策で、
昔話を一つ。
むかしの会社は人使いが荒く、月末には夜中の11時頃に、集金業務がありました。
それもこれも、商店街のオッサン達に“宵越しのかね”は持たないという変な風習が
ありまして、それで、月末と年末は大変だったわけでございます。
いつ頃かはハッキリ思い出せませんが、とある月末のある夜、呉服店の集金を終えて
午前0時ごろ、車を走らせておりますと、商店街のはずれあたりに、不穏な2人の陰。
よく見ると、女性2人がエッチラ、オッチラ車を押しているところでした。
僕が、車の中から声をかけると、その2人は親子で、どうもバッテリーが上がった様子。
弱ったなと思いましたが、集金車には僕一人、ケーブルもなく、しかも、数千万の現金。
さりとて、放ってもおけず、そこに待機するようお願いして、とりあえず、支店に戻り
、現金を放り出して、唖然とする支店の面々を尻目に、自分の車に乗り換え、現場に
とって返しました。
原因はやはりバッテリーで、運良く、エンジンが掛かり、何とか役目を果たせたんですが、
親子に感謝されつつ名前を聞かれると、「いや~いいんですよ」と西部劇のシェーン
みたいにカッコよくではなく、名も告げずに帰ってきました。
後日、宿直室でうたた寝をしていると、来客とのこと。同僚の女の子がニヤニヤ。
店に行くと、支店長もニヤニヤ、カウンターの向こうには、くだんの親子が。
どこでどうして訪ねてきたのかは分かりませんが、人情のある時代でした。
お陰で、僕の支店での株が大層上がったというお話です。
そうそう、娘さんは、たいそう綺麗な方でしたが、お礼の菓子箱以外、その後、何も
起こらなかったことは、いうまでもありません。
おはようございます!
「情けは人のためならず」この正しい意味を知ってる人って、案外少ないですよね。ほとんどが、「甘い顔するとその人のためにならない」って解釈してますよね。
そのキレイな娘さん、今の奥さんでしょ? ^^
by まめぞう (2006-02-03 06:38)
サイトをリニューアルされたんですね。
「情けは人の為ならず」
「巡る因果は糸車」
私は、見ず知らずの人に対する無償の愛は、
存在すると思います。
こんな時代だからこそ、なおさら・・・
by マルケン (2006-02-03 08:13)
不人情な世の中ですからね、
たとえいつかは見返りがあることを期待してても、
情けはかけておく方が、世の為にもなるのかも。
そう考えると、そんな昔から、世の中は不人情だったってこと?
by 荒井太一 (2006-02-03 09:00)
若くても老いても、男はみんなスケベだ!
スケベ心からでも情けが実る時がある。 なんていい話なんだ。
by たいへー (2006-02-03 09:00)
かっこよかったですね。
でも立場が逆の場合だったら助けてくれなかったかも(笑)
horigonさんの人柄がよくわかります。
by 東雲の行政書士 (2006-02-03 09:30)
「他力本願」もそうですね。元々仏教用語で、人は自分だけの力ではどうにもならないという意味なのですが、なぜか修身的でネガティブな解釈になってしまったのは、世の悲しさでしょうか。
by 内部正明 (2006-02-03 10:08)
僕もボランティアは偽善っぽいイメージがありましたが、最近は、見返りを求めようが、腹の底で何を考えていようが、困っている人にとってプラスになればいいんじゃないかと、そう思っております。
by 黒 (2006-02-03 17:03)
春らしい暖かい感じになりましたね。ボランティアっていったい何なのでしょう?本当に見返りを求めずに行動できるときってどんなときなのかいまだに考えます。
by 川原秀行 (2006-02-03 19:50)
>エルモさん
今は、後者の解釈の方がピッタリするのかも知れませんね。
師匠、な、なんてこと言うんですか。今のは、また別口の集金で・・・(笑)
>マルケンさん
もう季節も立春なのに、身も心も寒々としてきたんで、気分転換に、
テンプレ変えてみました。(笑)
嫌な事件が次々起こる世知辛い世の中ですから、無償の愛を信じたい
ですね。僕が言うのも何ですが、マルケンさんの人柄が分かります。
by horigon (2006-02-03 20:18)
>荒井さん
マルケンさんの、無償の愛について考えた後に、なかなかコメント
しづらいところですが、人に情をかけると言うより、僕の場合、まず
人に迷惑をかけないようにしないと。(笑)
昔も今も、人の心はそんなに大変わりはしないでしょうけど、ただ、
現在は、他人に無関心なような世相ですね。
>たいへーさん
何か、自分がスケベだといわれて、なおかつ、褒められて
複雑な心境ですが、まずは、ありがとうがざいます。(汗)
それから、nice!かたじけない。
by horigon (2006-02-03 20:39)
その女性がいまの奥様です。というオチを期待していましたが、外れましたね(笑)
「情けは人のためならず」は、巡り巡って自分に返ってくるものだ。という意味合いですから、おっしゃるように「見返り」を期待するような感じもしますが、私は敢えて、誤解されがちな意味合いの「情けは人のためにならない」という風に解釈しています。(主に自分に向けてですけど)
by 茶谷昌宏 (2006-02-03 20:46)
>東雲さん
人柄なんて、とんでもないです。
きっと、良い時代だったんです。今、同じ立場だったら、同じことが
出来るかは疑問ですね。悲惨な事件が相次いでいますから。
>内部さん
それは、初めて知りました。人は、仏の力によって生かされている、
というような意味なんでしょうか?
今の使い方は、他人まかせ、というような悪い揶揄に使いますよね。
by horigon (2006-02-03 20:57)
>黒さん
僕も、あえて言えば、そういう考え方ですね。
ただ、親切にしても、ありがとうの一言もないと、ムカッとくるところは
人間が出来ていないということでしょう。
男、50にして立たずです。(笑)
>川原さん
ありがとうございます。
僕も、よく分からないんですよ。ボランティア行為が、たとえ自分の
精神的な安らぎを求めるものであっても、見返りを求めないと
言えるのか、とか。難しい定義ですね。
by horigon (2006-02-03 21:18)
>茶谷さん
無理矢理、オチをそういうふうに持って来るんだったな。残念!
茶谷さん、自分に厳しいのは大いに結構ですが、僕には、どんどん
情けをかけてくださいな。(笑)
by horigon (2006-02-03 21:25)
わたしは大阪で、しばらくボランティアに参加していた事がありました。
あまり難しいことは考えていませんでした。慰問では、相手が喜んで下さったら自分もうれしい。バザーを開いたら、買ってくれたらうれしい。(ほとんど、リサイクル品。引越し等での不要物。車椅子を購入して施設に寄付)
ほとんど単純で、自分も楽しいからOK。一緒に参加したメンバーと仲良くお茶したり・・・。もちろん楽な事ばかりではなかったけど・・・。
お互い楽しんだり、嬉しかったり、それでいいんじゃない!?ってな感じでしたよ。
by 武田のおじさん (2006-02-04 08:57)
ここら辺から・・・・
なにやら少し変わりつつありますね^^
おじさんたちの影響かしら?うふふふ。
by michan (2007-04-08 00:51)