棚からぼた餅にならなかった話

昨日の夕方のことである。小職は、先日書いた行政書士の心構え”行動すること”を実行すべく、
真剣に鼻毛を抜いているとき、一本の電話が鳴った。
「Horigonさん」という"だみ声"、小職：「ハ・・・」相手：「今から出てこれる」小職：「･･････」。相手：「私よ、わた～し」、ここまで来てやっと鈍い私の頭脳「ＷＩＮ９８」も解析を終えた。行きつけのスナックのママである。
「へ、冗談じゃないぜ、おいら、今から夕食だぜ！」と思いつつ、「すいません、今日はちょっと（笑顔）」と言うか言わないうちに、「あんたに、仕事相談したい人がここにきているのよ・・・・・」。
小職：「ム･･････。（だらしない笑顔）」「キャイン、わんわん、すぐ伺います」ということで、夜の巷に繰り出したのであります。
相談の内容は、相続手続き（銀行への届け、不動産の所有権移転等）についてで、小職が即答できる範囲のものであった。
そこで小職、「長年、この商売をやっていると、そんなことぐらい朝飯前ですぞ」という顔（開業５ヶ月をさとられないように）で、必死に売り込みを開始。
お客さん：「あんたにそれだけ聞いたら、よくわかった」「さっそく明日役所にいって謄本等、取ってくるワ」「だからサ、所有権の移転だけアンタやってよ」。
ＷＩＮ９８：「こ、これって司法書士への取り次ぎ？」「遺産分割協議書はいらない案件なので、小職の仕事は、相続関係説明図作成と登記事項要約書取得あたりか？（涙）」。
ママ：「よかったわ～。話がまとまったみたいね、さあ、飲んで飲んで！」
ＷＩＮ９８：「依頼料とスナックへの支払い、どちらが多いか関数を駆使して計算」

世の中、そんなにうまい話は転がっていない、というお話でした。（涙）

コメント 6

どこから仕事がやってくるか、わからないもんですね。
即答できる範囲は、広げておかないといけない、と。
飲み屋人脈も、しっかり作っておくべきかも？
by 荒井太一 (2005-11-10 06:50) 

＞荒井さん

正統派の荒井さんには、飲み屋人脈はお奨めできませんね。でも、ここのママ
今まで、従兄弟の司法書士使っていたんですが、なぜか、私めをかわいがって？くださいます。ハンサムな荒井さんなら、いけるかも。
by horigon (2005-11-10 07:26) 

私もよく似た案件で司法書士事務所に振って
紹介料をその先生から頂きました。
はっきり言って何の書類も作っていないので
依頼者の持ってきた書類を預ってお話を聞いただけです。
ただ依頼者からすればワンストップだったので喜ばれましたし、
相談料や上乗せ料金も一切請求していないので良かったのではないかと。
そして何よりも信頼を得られたのが大きかったような気が？・・・
（将来の業務につながればいいなぁ～なんて思ってました。）
by jimusho-chikashitu (2005-11-12 13:17) 

＞謎の管理人Ａ さん

僕は、司法書士から紹介料はいただきません。その代わり、登記申請以外で
法に抵触しないことは、全てこちらでやらせていただきます。
それと、後日勉強になるので、登記申請関係書類もコピーをいただいております。（紹介料をくれるとおっしゃるなら、あえて、お断りはしませんが（笑））

＞何よりも信頼を得られたのが大きかったような
僕は、謎の管理人Ａ さんの意見に賛成です。いろんなＨＰを見るとやけに報酬金額にバラツキがあり、そんなに高いの？とかありますよね。また、一見さんだから、ということで必要のないものまで請求をすると、必ず最後に自分に返ってくると思っています。
by horigon (2005-11-12 14:08) 

その後日談なのですが先日、
その依頼者のおばちゃんが私に取り寄せのおいしい餃子を
焼いて持って来てくれました。
なんとなく世知辛い世の中なので理屈ぬきで嬉しかったです。
こういう風に返ってくることもこの商売のいいとこですね。
・・・なんて言うとちょっと綺麗ごとでまだまだ青いですかね！？
by jimusho-chikashitu (2005-11-12 20:27) 

＞謎の管理人Ａさん

どんな商売でも、お客さんに喜んでもらうことが、目的ですよね。
結果として、利益とか、余録があったりして。
僕にも、何か、届かないかな（笑）
by horigon (2005-11-12 21:17)